インタビュー part4 デザインのトレンド変遷

インタビュー part4 デザインのトレンド変遷

—多くの会社経験があるようですが、なぜそんなに多く?

社名でいうと、、、、、、10社くらいありますかね?ほとんど自分から辞めたわけじゃないけど。笑 2005年以降は分社化、合併、事業譲渡などたくさん経験し、毎年のように社名や周りの環境、人員が変わっていたんです。なのでたくさん転職したように見えますけど「辞めた」という会社は3社くらいです。

—今もIT企業だとそういう変化が多いイメージですけど、そういうことですかね?

ですね。当時所属していた会社は、今でいうDenaやサイバーエージェント社のような企業で、グループ会社は200社くらいあったかと。勢いはありましたね。私は早々にグループ企業に転籍することになりましたね。それで毎年大きい課題が課せられていました。

—その辺りは根に持ってます?

いや、全然。笑

—会社毎年変わるとかって面白そうですけどね?

いや、全然。笑 毎年、クライアントに頭下げて契約書の変更をお願いして回って、そういうのに時間がとてもかけた思い出があります。全然面白くないし、今思うと時間勿体ないなーと 笑

—そんな中でも良いことはなかったですか?

大きい仕事や、誰もが目にするデザインなどに関われたことは大きいですね。直接提案したりして、実現したいことをやれていたなーというのが、一番良かったですよね。ある程度社名やタイトルがないとできない仕事ばかりでしたから。あとは、合併などで多くの同僚に恵まれてそれがいまだに交流続いてるので、それは財産かなと思います。毎年会社のルールや文化が変わっていたので、色々な雑務もやらないといけなかったので勉強にはなったかな。

—例えばどういうことをしてきたんですか?

元々デザイナーでしたけど、すぐにたくさんの案件をやる必要がでたのでディレクションも当然ながら、同時にマネジメントとか、チーム作りやって、数字作らないと行けなくなって、営業とかもやりましたよね。分社化、合併などのあとは、契約書とか、見積もり、提案、などなど。社内整備のため、人事考課作ったり、全社数字管理したり、学校などに行って採用活動なんかもしてたかな。まあ、色々だね。

—それって何時ごろでしたか?

2008年までに一通り 笑30歳までには。

—そうなると現場でバリバリデザインするという感じではないですよね?

全然だね。不安もあった。これでいいのかな?って。リーマンショックでかなり苦労したし。

—リーマンショック、どんな感じだったんです?

簡単に言うと、請負とか受託専門でやっていたんですけど、もう一斉に仕事がなくなる感じ。笑 どこの会社も人が余ってる状態。特にメーカーさんが苦しかったので、そういった会社さんの仕事に注力していた私はすごく凹んだ。笑

2010年、それ以降toCのサービスが増えていった気がしますね、ITベンチャー業界全般で言うと、最近だと自社サービスをやっていない会社ってもうほとんどないでしょ。受託はベースでやりつつ、他社や計器に影響されにくいサービスを作ろうとしてる。それは良い流れだと思う。2000年代は良くも悪くも、サービスややれることが少なかったので、選択肢が限られたんでしょうね。だから凹む可能性も高かった。経済が変動なかったら、逆にこれやれば売れる、というのも多かったかも。

—最近のIT業界で技術的な進歩ってやはり発展してると思いますか?

んーーーー、開発面は置いておいて、デザイン周りで考えると言い方が難しい。。。作る工程は楽になったと思います。届けるデザイン手法は複雑になった。でも世界的に共通化されてきていると感じる。デザインの技術という観点だと昔と比べる意味がないくらい、できることが増えたと思うんです。誰もが綺麗な印刷物作ることができるようになり、動画も手軽に作ることができる。Webサイトもhtml書かなくても作ることができる。かつてのアナログ手法が2000年代まだPCスペックが弱かった時のセミデジタル手法に変わり今は3Dソフトや映像ソフトもやろうと思えば誰でもやれてしまう。

優れたデザイン手法は、海外のメディアから取得できるし、技術というかノウハウ的なものは圧倒的に良い環境といえるかも。個人的に昔よりつまらなくなったと思うのはマイクロインタラクションと言われるものや、UIアニメーションかな。

ちょっと前はそのデザイン技術を大いに発揮できるツールがあったけど今は工夫が必要。だいたいフレームワークがあるから、それを流用するケースも多いし、若い方は特に注力していない気がしますけどね。どういうことかというと、フレームワークは便利だけど、ネガティブな要因もあってフレームワーク以外を使わなくなってしまうっていうこと。

違う側面では、意匠、見た目の部分では日本ライクなデザインが多かったのが世界標準のものに移り変わったと思います。Appleの影響も強いけどビビッドな画面、鮮やかなボタンとかそういうの増えてるでしょ?昔は日本的な淡い色が好まれていたけど、今は目立たない、素通りしてしまうという理由で逆に敬遠される傾向にある。

かつてiPhoneの壁紙にもなったベタの色味

https://500px.com/bluehand

かつての日本ではこんな色合いは敬遠され、もっと落ち着いた色味が好まれた。これ以降、日本メーカー製品もビビッドで流動的なグラフィックが採用されることが多くなった気がします。

ヒトの慣れという側面もあるけど、ABテストなど数値をもとにそうなったとも言える。それだけ主観に頼らず、数値で判断したり、トレンドに合わせるという考えも増えてきてる。

10年前は日本のサービス、コンテンツに他国のデザイナーをアサインするのってまあなかったんです。今はwebやアプリなら、アートディレクション次第で良いものができると思ってます。

—webやアプリに限定するのは何故です?

厳密にいうと、Webやアプリでも日本の文化や学習コストが高いものはまだ難しいでしょう。9年前ほど、隣の部署で、バンコクの会社に野球アプリを発注していたんだけど出来上がってきたものは、ピッチャー投げてバッター打って、ライトに打球が飛ぶ、そしたらなぜか、センターに送球する。。。という 笑

要は野球のルールを知らないんです。日本側は野球のルールなんて仕様書作らなくてもできるでしょ?って思ってる。これは大きいミスだけど。笑

医療カルテを扱うデザインとか、日本独自のルールなどそういったものは管理コストが高くなるのでまだまだ難しいでしょう。日本人でも設計が難しいものは難しいと言わざるを得ない。

反面、タクシーやバイクサービスのアプリ、無線ライクなアプリ、サッカーゲーム、3DモデリングなどUXや共通認識、共通言語が一致しやすいものは十分に協働できるはず。逆にビビッド、マテリアル、フルードデザイントレンドが今後も続くと思うので欧州、北米のデザインを参考にする機会はより増えると思います。そういった意味でも、以前より諸外国、特にアジア系のデザインもスタンダードになると思いますね。元々日本テイスト視点だったことが、そうではなく日本のデザインもAppleなどに追従してますからね。

—だいぶ話がズレたというか、長くなったので、、、話を変えていいですか?

あ、そう?はい。

つづく

Listen & Interviewer

大学卒業後、教育関連企業にてマーケティングを担当。その後結婚し数年のブランクのあとIT系企業に従事。代表の國安とはかつて半年ほど仕事で関わる。現在は海外に拠点をおき、他社含めSNS運用、ライティングなどで時短&リモートで活動中。好きな食べ物はカオソーイ。
市門 未来
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