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Fresh seafood displayed at an outdoor market stall.

魚好きを自認する私にとって、角上魚類は「ディズニーランドの100倍面白いテーマパーク」です。

学生時代に料理人のもとで3年ほど魚の下処理を手伝っていた経験があるのですが、角上魚類の職人さんの腕前には毎回唸らされます。

以前、コウイカを刺身用に頼んだときのこと。身とゲソだけでなく、エンペラ付近の薄皮まで綺麗に添えて出してくれました。コリコリとした歯ごたえと強い甘み。「こんな美味い部位を教えてくれるなんて……」と感動し、思わず職人さんにチップを渡したくなったほどです。タイのカブトを割る手際、イサキの卵や白子を残してくれる粋な気配り。魚好きの心を掴んで離さない魅力が、あの活気ある売り場には詰まっています。

しかし、デジタル業界のはしくれとして、そして一人のファンとして、どうしても「もったいない」と感じてしまう瞬間があります。

それは、店舗の体験(UX)が最高だからこそ、デジタル(アプリ)とのギャップが目立ってしまう点です。

これは角上魚類に限った話ではありません。全国の優れた鮮魚店や水産専門店が、いま同じ課題に直面しています。

「対面販売の強み」が、混雑時に生んでしまう3つの課題

鮮魚店の最大の武器は、「無料の下処理とカスタマイズ」です。

「アクアパッツァ用に内臓だけ取って」 「半身は刺身(皮付き)、残りは煮付け用にしてアラも持ち帰りで」

スーパーの切り身では不可能なこの対面コミュニケーションこそが、顧客を引きつけるロイヤリティの源泉です。

しかし、人気店になればなるほど、この「アナログな強み」が裏目に出る瞬間があります。

  1. 混雑時の「待ち時間」による機会損失 下処理の順番待ちで15分〜30分。待ち時間が読めないと「今日は捌いてもらうのを諦めよう」「混んでいるから入店をやめよう」という無形の離脱が発生します。

  2. 注文伝達のハードル ピーク時の活気の中では、口頭でのオーダーや紙の整理券運用だと、どうしても「伝達の食い違い」が起きやすくなります。お客様にとっても、お店にとっても地味なストレスです。

  3. 「行ってみないと分からない」不透明性 「今日は肝パンパンのカワハギがあるか」「大きなベニズワイガニが入っているか」。宝探し感は魅力ですが、「目的の魚がなくて何も買わずに帰る」体験は、顧客満足度を少しずつ削ってしまいます。

職人の技術と店舗の活気をブーストする「アプリ運用」4つの視点

では、自社アプリをどのように活用すれば、この課題を解決し、さらに利益を伸ばせるのでしょうか? 他の鮮魚店・水産小売様にもそのまま応用できる、4つのDX施策を提案します。

① 下処理の「デジタル整理券&プレオーダー」

紙の数字札を卒業し、アプリ内で「あと〇人」がリアルタイムでわかるデジタル整理券を導入します。

自分の順番まで時間が読めれば、顧客はイライラして待つのではなく、待ち時間に店内を回遊して惣菜や冷凍品、調味料をじっくり選べます。 結果として「待ち時間の有効活用」と「ついで買いによる客単価アップ」が同時に叶います。常連向けに「来店15分前の事前下処理オーダー」を解放するのも強力です。

② 現場からスマホ1タップで届ける「本日の水揚げ速報」

プロが作った綺麗なWEBチラシよりも、「今朝、職人が店頭に並べた魚をスマホで撮った1枚」のほうが、魚好きの心には刺さります。

現場のスタッフが写真を撮り、「本日入荷!新潟港直送のカサゴ・ハタ入荷」とプッシュ通知を打つ。これだけで、「今日の晩酌は角上に行こう」という強力な来店動機(OMO)が生まれます。

③ 「マイ・お好み仕立て」を保存するおもてなしCRM

「いつも刺身用、アラ持ち帰り」といった顧客のこだわりをアプリのマイページに保存可能にします。

「いつもの仕立てで」がワンタップで伝わる仕組みは、常連客の利便性を飛躍的に高め、「この店は自分の好みを分かってくれている」というファン化(LTV向上)に繋がります。

④ 捨てる部位を極上のコンテンツにする「自社レシピ」

鯛のウロコ揚げ、エラや内臓の塩から、イサキの卵の甘辛煮――。 魚屋だからこそ知っている「捨てがちな部位の激ウマレシピ」をアプリ内に内製化します。

外部のレシピサイトにリンクで逃がすのではなく、自社アプリの中にコンテンツを溜めることでアプリの起動率を高め、「あら汁セット」や「希少部位パック」の販売(フードロス削減・高利益率化)へ繋げます。

まとめ:デジタルは「対面の温かみ」を補強するためにある

デジタル化の目的は、省力化して接客を冷たくすることではありません。 「職人の素晴らしい技術」や「対面接客の温かさ」を、よりスムーズに、より多くのお客様へ届けるための『補強パーツ』がアプリです。

「自社アプリを作ったが上手く活用できていない」 「現場のオペレーションを壊さずにデジタル化したい」

そうお考えの水産・小売業界の経営者様、事業責任者様。 現場の空気感を知るマーケターとして、売上と顧客体験を最大化するご提案をさせていただきます。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。(初回相談無料)

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